暖房に頼りすぎない、冬の住まいの考え方

冬になると、「暖かい家」という言葉をよく見かけます
けれど私たちは、暖房の強さで室内を温めることよりも、住まいそのものの力で冬を穏やかに過ごせることを大切にしています

外が冷え込む日でも、リビングだけでなく、廊下や洗面所までやわらかな温度に包まれていること
家の中で場所による寒暖差が少ないことは、思っている以上に暮らしを楽にしてくれます

朝起きて、廊下に出るときに身構えなくていい
夜、入浴前の脱衣所でも寒さを我慢しなくていい
そんな小さな安心が、冬の日常を静かに支えてくれます

暖房を強くすれば、部屋はすぐに暖かくなります
けれど、暖かい場所と寒い場所を行き来する暮らしは、どこか落ち着かないものです

私たちが目指しているのは、暖房を意識しなくても、家全体が自然に整っている状態です

高断熱・高気密といった性能は、そのための土台にすぎません
数値としての性能だけでなく、暮らしの中でどのように感じられるかを大切にしています

冬の朝、無垢材の床に足を下ろしたときのやさしい感触
夜、灯りの下で静かに過ごす時間の穏やかさ

そうした体験が積み重なることで、冬という季節の印象は少しずつ変わっていきます

性能とは、本来、目に見えないところで暮らしを支えるものだと考えています
主張するものではなく、気づかないほど自然に寄り添っているもの

私たちは、数値としての高性能住宅ではなく、性能によって暮らしが整う住まいを設計したいと思っています

■ このような住まいを求めている方へ

・性能と同じくらい、空間の心地よさを大切にしたい
・建築士と対話しながら家をつくりたい
・長く住み続けることを前提に考えている
・時間とともに深まる素材の変化を楽しみたい